2011年1月27日木曜日

野村万之介さんの訃報に接して。

IMG_7355 松之山でもお馴染みの、万作の会の重鎮で狂言師の野村万之介さんが、肺炎のため東京都港区の病院で昨年12月25日死去されました。
万作の会では公演の影響等ですぐには発表しなかったらしいですが、重ね重ね驚きと同時に残念です。
野村万之介さんに最後にお会いしたのは、昨年の夏、松之山公演の打上げ会ったのが最後になってしまいました。
先生は、いつでも奢る事無く、気さくの方でした。
そして、お酒がとても好きで、若い人と夜遅くまで飲み明かしておいででした。
笑顔がとても素敵な、狂言の巨匠です。
上手に表現できませんが、万作の会の中でも、あまり力の入らない、堅苦しくなくそれでいて奥が深い芸風が好きでした。
とても頭の良い方で、私たちが忘れているような、少し前の話もちゃんと覚えておいででした。
世の中主役だけでは成り立ちません、演劇の世界も主役はごく一部ですが、まさに名脇役で万之介先生と共演すると若手の狂言師まで生き生きと演技していました。
狂言も甥の野村萬斎さんを目当てに、公演に来る若い女性が、何時の間にか万之介さんのファンになっているのが多かったし、不思議な気もしますが、
実は女性を引き付ける何かをお持ちの方だったのです。それは71歳という年齢を重ねても全く衰える事無く健在でした。
最後までダンディだった万之介先生は、その秘訣を授ける前に他界するなんて卑怯です。
どうか、安らかにお休み下さい。
天国では先に待っているピアニストの奥様と仲良く暮らしてください。


※写真は先生がお元気だった頃の松之山公演での一幕です。